この記事では
- カウンターとは何か
- カウンターが活きるチーム
- カウンターを成功させる極意
この3つについて、参考文献を元に分かりやすく書いています。
参考文献:サッカーにおける「ボール保持率」と「勝利」との関係性について 後藤泰則
カウンターとは何か
カウンターは正式にはカウンターアタックと言います。英語表記はCounter-attackです。
- 相手の守備体制が整っていないうちに素早くしかける攻撃。(①)
- 自陣で相手からの攻撃をしのいで、一気に攻撃を仕掛けること。(②)
などと説明されます。
引用元:①JFAニュース増刊号2000年3月)の資料「サッカー用語の解説」
②様々な書籍から私の言葉でまとめました。
日本サッカー協会はボールを奪ったらまずはカウンターアタックを狙うのが得策としています。
日本サッカー協会では、ボールを奪ってから相手が守備を固める前の素早い攻撃が有効としている。それができなければボールを持ちながら攻撃するポゼッションサッカーでゴールを目指すことが重要であると示している。
日本サッカー協会:JFA テクニカルレポート、2010 FIFA World Cup South Africa, 2010
中南米のチームはカウンターが鋭いと言われます。ここでいう鋭いとは、ゴールに直結するような”こわい攻撃”をしかけてくる。ということです。
カウンターが活きるチーム
カウンターが活きるのは相手チームが強いときです。
個で相手チームが上回っていて、ボールを保持できないときにカウンターアタックが有効かもしれません。
もちろん、レアル・マドリードやドルトムントみたいに個が強いチームでもカウンターを使うことがあります。ここで言いたいのは、弱いチームが強いチームに対抗する手段としてカウンターが良いかもしれない。ということです。
カウンターを成功させる極意
参考論文では、2017年J1リーグでボールポゼッション率が低いのに勝利した回数が多い、ジュビロ磐田を分析しています。
つまり、ボールを持つ時間が相手チームより少ないジュビロ磐田がなぜ勝利したのか分析した論文です。
2つの極意
相手のボールを奪ってから
- 少ないパス数でシュートまでいくこと
- 短い時間でシュートまでいくこと
<ボールを奪ってからシュートするまでのパス数>(参考文献より)
2本以内52,4%
3本以内61,5%
<得点に至る攻撃時間>(参考文献より)
10秒以内で得点に至っているケースが 47.4%
15秒以内では84.2%
ここまでをまとめると、
3回に1回はボールを奪ってから
3本以内のパスで15秒以内にシュートまでいく!!
これを意識しましょう。